「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「ジャイアント・ピーチ」などを手がけたストップモーションアニメ映画で有名なヘンリー・セリック監督作品の新作「コララインとボタンの魔女3D」を見てきた。

この作品にビビッときたのは、キャラクターの造形を見てだった。なんというか、今、自分が求めている造形の形がそこにあるような気がしたから! ちょっと情報を探ってみるとキャラクターデザインは日本人らしいということ知り、そのわけがわかった。日本のマンガやアニメのキャラクター造形に近いからだ。しかし、すごく目に馴染むデザインになっている。実際、本編を見て、それはさらに納得に変わった。表情がしっくりくるものだったのだ。このキャラクターにはこんな表情してほしいなという個人的な思いがそのまま形になっているような。日本のマンガ的表現が非常にうまく取り込まれているのだ。そして、また、パペットアニメとは到底思えない表情の豊かさ! なんと主人公コララインの顔モデルの数は20万を超えているのだそうで…。もう顔の管理だけでも相当大変だっただろう。普通は100個の顔モデルでも大変なレベルなので。ありえない…。顔の造形はCGで出力したのかなぁと推測しているけど、答えは知らない。ぜひ、メイキングビデオを見てみたい。

お話もよい出来でした。が、個人的には、この作品の魅力はやはり絵につきる。コマ撮りで撮影されたパペットたちと緻密に作られたセットの魅力。非常に美しく、かつ親しみの感じられる世界。

問題点としては、作品とは直接関係ないけど、立体映像のシステムについて。僕はメガネをかけているので、立体映像用のグラスをかけると非常にしんどい。鼻にメガネが押し付けられて痛くなってしまうのだ。なんか改善策を考えてほしい。

コララインとボタンの魔女3D 公式サイト http://coraline.gaga.ne.jp/

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